2011年6月14日火曜日

新国立美術館 ゴッホ展



去年、国立新美術館での

没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった
VAN GOGH: The Adventure of Becoming an Artist


に行ってきた記事をアップしてなかったので、書きます。







思ったんですが、国立新美術館てなんで月曜じゃなくて火曜休館日なんでしょうか?
こんど行った時にでも聞いてみたいと思います。





しかし私も到頭ゴッホの亡くなった歳と同じ37歳になってしまいました。


新国立美術館は2007年オープンと出来たばかりですが、
音声ガイドも新しくてペン先で番号の上をタッチするとガイドが流れるハイテクで、しかも機械が軽いので首から下げても重くないのです。


オランダ・アムステルダムにあるVan Gogh Museumファン・ゴッホ美術館と同じ構成で、
ゴッホの作品だけでなく、ポール・ゴーギャン、ロートレックらの作品やゴッホが傾倒していた日本の浮世絵、盛んに模写をしたミレーなどもいっしょに展示されていて作品の作られた時代背景読みとりやすく親切です。


《灰色のフェルト帽の自画像》1887年ファン・ゴッホ美術館(フィンセント・ファン・ゴッホ財団)

ゴッホはスーラの点描も取り入れています。
印刷物やウェブ上ではこの色彩美は伝わらないと思いました。

 フィンセント・ファン・ゴッホ「アルルの寝室」(1888年)
アムステルダムのファン・ゴッホ美術館から長く門外不出だったそうです。

原寸大で再現された「アルルの寝室」が展示されていました。
制作は、ドラマ「JIN-仁」「ミスターブレイン」「華麗なる一族」などの美術を手がけたTBSの青木ゆかり美術プロデューサーチームです。

種まく人(種まく人、農夫) 1888 ファン・ゴッホ美術館

ゴッホはミレーの描く農夫の絵、特に『種まく人』に感銘し、数多くの『種まく人』を描きました。


フィンセント・ファン・ゴッホ「ゴーギャンの椅子」(1888年)


対象を観ながらでないと描けないゴッホは、ゴーギャンに想像で描くように
勧められて描いた作品とのことです。






ジャガイモを食べる人々 1885  ファン・ゴッホ美術館

ゴッホの活躍は五つの期に分けて考えられるそうで、その第一期(オランダ期1881年-1885年)の代表作なのがこの「ジャガイモを食べる人々」で、自然との戦いに鍛えられた農民の面構え、節くれ立った指の動きがこの絵の特徴だそうです。


 




ゴッホの作品ほど写真ではなく実物を見た時にうける衝撃が大きい絵画ないと思うのですが、それはインパストという技法によるもので、凄い絵の具の盛り上がりにより、独特の迫力が見るものを圧倒させます。

この展覧会で分かったことは、ゴッホはデッサンや色彩の勉強を丹念に行い、模写を繰り返して画力を高めていった努力の人だった事です。

才能だけ感性だけで作品を作っていたのでは無いことに感服しましたが、そりゃ37まで全てを犠牲にして、絵に身を注ぎ込めたのに一枚しか売れなかったら拳銃自殺もはかるよなと歳だけは同じなので悲しいかなちょっと納得しました。

ゴッホは生で触れないと、その魅力が伝わらないとあらためて思わされました。

行っといてよかったです。








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