2010年10月26日火曜日

旧前田侯爵邸

名古屋旅行に行く前の7月19日、海の日の祝日に目黒区立駒場公園内にある旧前田侯爵邸に行って愉しんで来たときの徒然記を上げます。
なのでオリンパス・ペンE-P1で撮った写真ではなくサイバーショットです。

今まで私が見てきた中で一番重圧で重厚なファサードです。
地上3階、地下1階の鉄筋コンクリート造りのイギリス後期ゴシック様式を簡略化したチューダー様式の洋館です。
昭和4年から5年にかけて欧州建築の粋をあつめて建築され、当時東洋一の邸宅と称せられました。

やっぱりここも、和洋館並列型住宅です。
両館がともにほぼ完全な創建時の状態で残っている例としては、都内唯一なのだそうです。

『 エントランスホール』
旧有力大名家の威信が伝わってきます。

赤い絨毯が魅力的なうねり具合で空にのび、手摺には唐草の彫刻が全面に施された豪華絢爛な、とても艶めかしい大階段は私の大変なものを盗んでいきました。




シャンデリアやブラケットは当時のまま残されていて、それぞれの部屋で異なるデザインの照明が飾られていて愉しいです。


『 旧大食堂』

『旧サロン』

『旧婦人室』
今まで私の観てきた洋館のほとんどがケストハウスとしての要素が大きく、そこで暮らす家族は普段プライベートでは隣りの和館や館内の和室で過ごしていましたが、前田邸は逆で家族が洋館で暮らし、隣り合う和館の方が迎賓館としてセレモニーなどに使用されていそうです。

『旧三女居室』


広大な芝生の庭を望む旧応接室

『 旧応接室』

洋館の裏にある和館の向かいには日本近代文学館があります。
昭和42年から平成14年3月の間、旧前田邸洋館も近代文学博物館として近代文学に足跡を残した東京出身または東京ゆかりの作家の人の初版本とか原稿等を展示していました。

南側からの外観です。
土・日・祝祭日のみ開館(午前9時から午後4時30分)。 入館料が無料なのが嬉しいところなのですが、唯一残念に感じたのが、置かれている家具がほとんど無くて、あっても貧相で建物に全然そぐわっておらず、もしその部分が補えていたら設備費として500円位なら全然入館料支払っても惜しくないです。

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