2010年4月5日月曜日

セシル・バルモンドの世界

1999年9月9日にオープンした東京オペラシティアートギャラリーで2010年1月16日~3月22日でおこなわれていた展覧会 「構造デザイナー セシル・バルモンドの世界」を観にいってました。
初台駅東口を出ると出迎える口をパクパクさせている巨人像は、ジョナサン・ボロフスキー作 「Singing Man」です。


新国立劇場に隣接した 東京オペラシティタワーは、アートギャラリーの他にタケミツ・メモリアル・ホールもあり、オペラやバレエ、コンサートなど多彩なジャンルの美術が楽しめる、まるで現代芸術のジュエリーボックスです。

構造デザイナーとは何ぞやと建築家と何が違うのかをちょっと調べてみたのですが、構造家とは建築家が設計した建築を、力学や施工技術をふまえて物理的に成り立たせ、建築に丈夫な骨組みを与える技術者というお仕事だそうです。

この作品、一見すると?ですが、よく見ると天井からぶら下がっているわではなくチェーンとアルミプレートだけで自立して建っています。

『構造計算をするとこんなこともできるんだよ』っていうことを知らしめる建築構造家セシルさんの名刺がわりの作品だと思いました。
展示室をいっぱいに使ったループを主体としたインスタレーション展でした。

ご興味がおありの方は展示風景の一部がこちらで観ることができます。
感想は数値、計算幾何の美しい反復のアリゴリズムの数々を観るたび心の疼きが止まらなかったです。
上の写真は合成ですが、ヴィクトリア&アルバート博物館の増築プロジェクトで、ダニエル・リベスキンドが建築設計、セシル・バルモンドが構造デザインを手掛けたものです。
実現していたら凄かったでしょうが、さすがに歴史ある国立博物館でこれはやりすぎです。
50億人民元を超える金額を投じて建てられた中国中央電視台本部ビル(2008年12月に竣工)


Serpentine Gallery Pavilion 2002 (サーペンタイン・ギャラリー, ロンドン, 2002, 伊東豊雄)

多数の三角形と台形とで線を交差するシステムによって形成された透明または半透明に無限に繰り返される運動感を表しています。

ベルリンのユダヤ博物館(サンフランシスコ, 2003)


ギャラリーショップ《ギャラリー5(ファイブ)》
名前の由来は4つの展示室をもつ東京オペラシティアートギャラリーの、「5番目の展示室」を意味しています。
H_edge製作のための専用冶具がありました。これでチェーンを張ってアルミプレートをはめこみます。

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